2024.10.30
2025.06.24
こんにちは、FCEトレーニング・カンパニー事業本部 講師の吉村です。
さまざまな企業様のご支援をする中で、多くいただくご相談に「ダイバーシティ&インクルージョン」があります。
「自分とは違うバックグラウンドを持つ社員が増えてきて、接し方に迷うことがある」
「自分が気づいていないだけで、配慮に欠けることを言ってしまっていないか、不安になることがある」
多様性を受け入れ、誰もが働きやすい環境を整えたい。
そんな思いを抱えながらも、現場では思うように進まない…
メンバー同士の価値観や背景の違いが時に壁となり、コミュニケーションがすれ違うことも。
全員が自分らしく力を発揮できる場を作りたいのに…。
そんな葛藤を抱えるリーダーや管理職にとって、
ダイバーシティ&インクルージョンを実現するためには何が必要なのでしょうか?
今回は、そのヒントとなる考え方とアクションについて3つのポイントでお伝えします。
「“ダイバーシティ&インクルージョン”」昨今聞くようになった言葉ですが、
そもそも注目されるようになったのでしょうか。
その理由として
ということが挙げられます。
では、「ダイバーシティ&インクルージョン」とは具体的に何を指すのでしょうか?
簡単に言うと、次のように整理できます。
つまり、企業や組織において
「人々の多様性を受け入れて、活かしていくこと」が
ダイバーシティ&インクルージョンの本質です。
また、ダイバーシティ(多様性を受け入れること)には段階があると言われています。
段階ごとに違いや多様性について知り、受け入れていくことが重要です。
多様性や違いといっても、年齢、性別、人種など視覚的に分かるものだけではありません。
価値観や性格など内面的なものについても理解を深め、尊重することが大切です。
ダイバーシティ&インクルージョンを実現するためには、
以下の3つのステップで進めていくことが基本といわれています。
1: 違いに気づく
多様性や違いを「知る」ことが出発点です。
2: 違いを受け入れる
価値観や背景の違いを理解し、受け止めること(=ダイバーシティ)。
3: 違いを活かす
受け入れた多様性を、組織の中でどう活かすかを考えること(=インクルージョン)。
ダイバーシティ&インクルージョンは、人種や性別といったテーマだけでなく、
多角的な観点で捉えるべき課題でもあります。
▼様々なダイバーシティ&インクルージョン
“ダイバーシティ&インクルージョン”を実現していくために、
意識していかなければならないこと、それが「アンコンシャスバイアス」です。
人は誰しも、偏見や先入観といった「バイアス」を持ちやすく、
特に、無意識のうちに抱いている「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」は、
自分では気づきにくいとされています。
▼アイコンシャスバイアス(無意識の思い込み)の例一覧
アイコンシャスバイアスにおいて、重要なのは「自分を知ること」です。
「自分にはバイアスなどない」と思わず、過去の経験や日常の考え方を振り返ってみましょう。
例えば、「私はこういう状況でこう考えがちだ」「特定の見方に偏る傾向がある」と気づくことができれば、
それが最初の一歩となります。
こうした自己認識を深めることで、自身思考の幅を広げることができ、
多様な視点を取り入れやすくなるのではないでしょうか。
しかし、個人だけでアンコンシャスバイアスに気づくのは難しい場合もあります。
だからこそ、「チーム」や「組織」で意識を共有し、客観的に考えを見直すことが重要です。
「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方をチームや組織全体に、
浸透させていくことが、さまざまな価値観を受け入れやすい環境づくりにつながっていきます。
このような言動は、アンコンシャス・バイアスから起きている可能性があります。
日常の言動について、自分がどのような前提で判断や発言をしているかを改めて振り返ってみましょう。
ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
私自身、こちらの動画を目にする度に、「無意識の思い込み」に陥っていないか、考えさせられます。
(皆さんは、いかがでしたか?)
最後に、弊社の取り組み「マイストーリー」について紹介します。
マイストーリーとは「今までの人生や好きなことを、発表する時間」で、
弊社では毎月1回チームメンバーが集まるタイミングで実施をしています。
マイストーリーにおいて大切にしていることは「メンバーを知る時間を定期的に作る」。
そのメンバー発表を聞き、「あ、この人にはこんな背景があるのか…知らなかった」
「面白い挑戦をしている人なんだ」など、新しい一面を知ることが出来ます。
国籍が違うメンバーのことを知ったり、ベテランを若手が理解する・若手がベテランを理解することで、
仕事以外の面から「その人」を知ることができる時間です。
こうした時間は、社内でのコミュニケーションのきっかけとなりますので、
一度やってみることもおすすめです。
▼あるメンバーのマイストーリー発表
ダイバーシティ&インクルージョンについて、実践できる3つのトレーニングと一緒にお伝えしました。
アンコンシャス・バイアスは、誰もが持ちうる無意識の偏見です。
「自分は大丈夫」と思い込むのではなく、自分自身の考えや行動を定期的に振り返る姿勢が大切です。
また働く環境や状況は常に変化します。その中で、自分の考え方が偏っていないか、
どのような影響を与えているかを確認することが重要です。
一人ひとりが自覚を持って行動を変えることで、
組織成長を支えるダイバーシティ&インクルージョンの実現に近づきます。
定期的にお互いを知り、よりよいコミュニケーションをとることを意識していくことが重要です。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は、ただ多様性を受け入れるだけではなく、
それを活かせる制度や環境を整備し、すべての人が働きやすい職場を実現する取り組みが重要です。
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