一時的なスキルだけではなく、それらを底上げする汎用性のあるスキルを
IT・通信業
今回は、株式会社システムリサーチ 東京システム事業部 東京システム1部 ゼネラルマネージャー 松本様に『Smart Boarding』についてお伺いいたしました。名古屋本社をはじめとして、東京、大阪に拠点を持ち、総勢1097名の従業員の7割が顧客先に常駐して受託システムの設計・開発から保守までを一手に引き受ける同社。特に、自動車販店における、販売管理システムや物流センターの物流管理の設計、開発、保守を得意としています。コロナ禍以前から、弊社研修「トレセン(※1)」をご活用いただいていましたが、現在は『Smart Boarding』のeラーニング・オンライントレーニングのご活用にシフトしてくださり、徐々に社内に浸透している状況です。弊社の研修を取り入れてくださった背景や効果、今後「Smart Boarding」をご活用して目指す姿をインタビューいたしました!(※1)東京・大阪・福岡にて実施していた定額制研修制度の名称。今は『Smart Boarding』内のサービスとなり、オンライントレーニングへとリニューアルしました。
一概には言えませんが、「部下の話を聞く」「指示の出し方」「報・連・相」など、まさに「Smart Boarding」でやっているような、仕事の仕方やビジネスにおけるコミュニケーションに通じる基礎の部分が、すごく苦手な子が多い気がしていました。
継続的な教育はFCEさんのものが初めてで、もともとは東京の拠点で、私の部だけやろうと思っていたのですが、うちの拠点と研修会場がマッチしたことなどもあり、会社として導入しました。
去年40期に社長が代替えして、50期に向けてというので、「Next Vision 50th」という企画を打ち出していますが、その中に「教育」も入ってきているんですね。その教育を考えるチームに、私も東京代表ではいっていますので、全社的な教育をさらに強化していこうというと考えているところです。
―『Smart Boarding』を導入する前の課題をお教えください。
一概には言えませんが、「部下の話を聞く」「指示の出し方」「報・連・相」など、まさに「Smart Boarding」でやっているような、仕事の仕方やビジネスにおけるコミュニケーションに通じる基礎の部分が、すごく苦手な子が多い気がしていました。
弊社ではSEが多いのですが、特にエンジニア系は、割と上下関係があるところを避けて、学生生活を送ってきたメンバーが比較的多いので…いわゆる、体育会系の人材はあまりいないんですよね。学生時代は結構横並びで、縦関係もあまりない。だからなのか、コミュニケーションなど基礎の部分が弱いのかもしれませんね。
なので、そこに向けてとりあえず知識として、インプットできる機会を作ってあげなければと考えスタートしました。
というのも、我々のやっているビジネスでは、行く先々のお客様によって、使う技術って結構変わったりします。顧客先で求められることも違いますし、いろんな人間関係がある。ローテーションを掛けたりすると、すぐにまた次に必要とされるものに応える必要があるのです。
なので、もちろん知識や技術やスキルも重要ですが、一時的に使える知識や技術というよりも、汎用性のあるヒューマンスキルや仕事の仕方の教育が必要なのではないか、と考えました。
―『Smart Boarding』を導入した決め手を教えてください。
正直に言うと、導入の最初のスタートは、上場を機に、社内教育、人材育成をきちんとしているよと言える仕組みやコンテンツがほしいな、と思っていたところにはまったというのが理由の一つです。
4年ほど前に、JASDAQ市場から東証一部に上場したのですが、上場前後までは、ほぼ全社で企画している教育はありませんでした。各部門の裁量に任されており、それぞれが予算を取って行う、というスタイル。
上場を機に「教育を強めなくては」という空気が出てきたものの、これまでは継続的な教育はなく、スポット研修でしかなかった。そんな時、教育会社さんの無料セミナーをいろいろ受けてみてFCEさんと出会ったのです。
継続的な教育はFCEさんのものが初めてで、もともとは東京の拠点で、私の部だけやろうと思っていたのですが、うちの拠点と研修会場がマッチしたことなどもあり、会社として導入しました。
そして今回さらに、コロナ禍で「オンライントレーニング」になったことで、今までカバーできていなかった名古屋本社でも使えることになりました。うちのように多拠点でも、どこからでも参加できるトレーニングを得られたというのは、うまくマッチできたと思いますね。
名古屋の拠点は導入したばかりですので、利用していくよう啓蒙していくところです。
―『Smart Boarding』(オンライントレーニング・eラーニング)をどのように活用されましたか?
以前のトレーニング・カンパニー事業本部さんの定額制研修から、少なくとも「1人1受講する」という形でノルマを付けてやっていたので、活用者は増えていました。どの講座を受けるかの選定も本人に任していましたね。
ただコロナになり、リアルトレーニングが復活できる見込がない、どうしよう、となったときにオンラインにどんどん切り替えていることを知り、活用を始めました。
『Smart Boarding』になってからは、まずはeラーニング自体に慣れさせるために、テーマにそったコンテンツの閲覧を課題にしています。コンテンツに関しては、若手と中堅とマネージャークラスの三つに分けて選定し、「これを見てください」という形で、出していました。
若手は、ビジネス基礎である「報連相」系のものを、中堅は、後輩も出てきますので「聞く力」とか「コーチング」などを見させました。マネージャークラスは、中堅クラスの内容にもうちょっと高度なマネジメントの内容を入れています。
もともと7割ぐらい常駐しているので、上司と会わなかったりする。プロジェクトリーダーが、実際組織上のマネージャーだったりする場合はいいですが、そうでない場合もあります。
そのような環境の中、ロケーションが離れているからこそ、数少ない接点の中、1回1回のコミュニケーションの精度が非常に重要になってくると思うのです。そういった環境というのは、後輩や部下が同じオフィスや近くにいるところとは、全然違うなという気がします。
効果的なコミュニケーションの取り方であったり、メンバーの力の引き出し方であったり、そういうのは引き出しとして持っておいてほしいなと思って、『Smart Boarding』のコンテンツも選んでいます。役職が付いたときに、はじめてマネジメントする、というメンバーも多いですからね。
オンライントレーニングは活用し始めたばかりで、まだまだ参加させたい講座や受講させたいメンバーがいるので、オンライントレーニングの本数も増えてきていますし、 活用していきます。
―『Smart Boarding』(オンライントレーニング・eラーニングを)活用されて、皆さまの感想をお聞かせください。
社員からの声としては、概ね好評です。
ノルマとして、1人1回受講にしていたのですが、正直、ノルマ消化するだけの人もいます。積極的にやっているメンバーと、ちょっとこなしやがっているなみたいな。(笑)
ただ、その中でも、ノルマを越えて自ら「このシリーズは継続して行こう」と能動的に受けるメンバーも出てきたことは嬉しく思います。シリーズで行っていたメンバーは「これは使える」と思ったのではないでしょうか。こういった取り組みに対しての現場の姿勢が見えてくるというのも、一つの現状把握にはなりますね。
実際、私も講座を何回か受けていますが、特に良いと思ったのは、聞いていたら「なるほど、そういう言い方をしたら部下は分かってくれるのか」と気付けたことでした。
例えば、「マネージャーのあり方」や「メンバーとの関わり方」「話を聞くスキル」など、ヒューマン的な要素の入る教育は、一番自分たちで講師をやりづらいし、どうしてやっていいか分からない部分です。われわれも感覚でやっているから、言葉にできないというか。
対お客さまとか、プロジェクトをどうやっていくかという、ビジネスの現場の具体的なことは語れるのですが、こういったヒューマンスキルは、講座でやってもらえて助かりましたね。
「共感する」の講座は、初めて後輩持ちましたとか、初めて部下できましたという人間に、結構好評でした。役職が上がったり、後輩ができたりしたけど、どうしたらいいか分からないというメンバーが、結構いたので。「勉強になりました」という声を聞きましたよ。
―今後、どのように活用されますか?
去年40期に社長が代替えして、50期に向けてというので、「Next Vision 50th」という企画を打ち出していますが、その中に「教育」も入ってきているんですね。その教育を考えるチームに、私も東京代表ではいっていますので、全社的な教育をさらに強化していこうというと考えているところです。
ヒューマンスキル系の研修であれば「Smart Boarding」のeラーニングコンテンツやオンライントレーニングなども活用して、全社の年次教育プランを作ろうと思っています。ちょうど今、3年以上の社員にはこれを、10年以上の社員にはこれを学習してもらって、というような企画をしていまして、今41期ですが、遅くとも43期のスタートからはできるようにしたいと思っています。
ヒューマンスキルの底上げや、マネージャー研修など、今の自社に足りない教育や研修の具体化するためにも、「Smart Boarding」のコンテンツを活用していこうと思います。
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